松田医薬品株式会社/Matsuda phamaceuticals

無題ドキュメント

製品開発にかける思い

生薬とともに40年。自然の力を生かし、安全に、健やかに。

松田医薬品が目指すのは、使った人が「本当によかった」と思えるもの。
入浴剤開発を始めてから40年、松田医薬品は自然界から得た生薬の力を徹底的に研究し、効果を生かすことに務めてまいりました。

先人の時代から効果・効能が知られ、人の肌にやさしく作用する生薬を
暮らしに取り入れやすく、使いやすい形に製品化しました。
使う人の気持ちになって、安心して使える安全な製品の提供できるよう、
創業以来の思いを大切に、製品を作り続けています。

生薬を安心・安全に使っていただくために

生薬の原料は、自然界にある天然物です。高い効果を得るためには、
質を見極め、よい原料を選ぶことが重要です。

生薬とは、植物や鉱物、動物など、薬効成分が宿る天然物を、
乾燥させて細かく切る、粉末にするなどの加工をしたものです。
天然のものだけに、産地や栽培方法によっても含まれる成分には差があり、同じ植物でも、栄養があるしっかりした土壌で育ったものは力が強く、痩せた土地で育ったものは弱くなります。

お客様に安心、安全な生薬を使っていただくためには、
ベストな配合をいつでも変わることなく提供することが必要です。

私たちは薬効成分の豊富な質のよい原料を見極め、
様々な産地から今状態が良いものだけを原料としています。

また、原料の刻み方、成分抽出の温度や時間によって、
そして肌に届ける方法によって、効果や効能が変わってきます。

私たちは、長年にわたって何度も何度も試験をし、
薬効成分を最大に引き出す方法を模索してきました。
さらに、成分がもっとも有効に体に作用する方法を研究し、
実際に自分たちで検証を繰り返して精度を高めています。

松田医薬品の歴史

大正13年8月、松田雄吉(創業者、2代目社長)生まれる。
製紙会社・日本紙業株式会社に努める父・松田庄馬(初代社長)のすすめで
薬剤師を目指そうと決める。

陸軍軍医学校を卒業し、薬剤少尉となるものの、敗戦。
父、庄馬とともに昭和23年4月、株式会社松田博愛堂を設立。
父は
「人が作った薬品を仕入れて売るだけではつまらない。
お前は薬剤師なのだから、何か研究してつくってみよ。」
と雄吉に進言する。

このころ患者の多かった皮膚病、いわゆる水虫の治療薬を
暗中模索ながら皮膚科の開業医にもアドバイスを受け、
数種類の試作品を作る。

様々な臨床試験を重ねた結果、寄生性皮膚病薬「タチゾール」を開発する。
タチゾールは病原菌を断ち切るという意味をもって命名され、その後も日々研究開発を続け、製造設備も完成し、厚生省の認可を獲得。

タチゾールの全国販売につれ、高知の製薬メーカーとして県外にも名が知られるようになる。

製薬事業が全国的に発展し、昭和28年1月、松田医薬品株式会社へと改名。

以後、製薬事業部門がタチゾール開発のノウハウを持って様々な製品を開発。

養毛剤「強力ミカミゲンA」「髪精元」
入浴剤「マツダ浴精」「浴精エース」「長寿元」
皮膚病薬「ヒフカA」
健康食品各種、農業用薬剤等各種。

特に入浴剤については、現代社会の疲労回復方法において注目を浴びており、様々な製品、ブランドが研究開発され、
販売される。

入浴剤へのこだわり

アトピー性皮膚炎の方や乾燥肌の方など、皮膚のトラブルに悩む方は年々増加しています。弊社ではさまざまな効果・効能を持つ入浴剤を開発してまいりましたが、室戸岬の沖で取水された海洋深層水がアトピ一治療に効果が期待されていると知り、海洋深層水を使った入浴剤の開発に着手しました。
当時、室戸の病院では海洋深層水に浸したガーゼを5分ほど患部に当てるという治験が行われていましたが、60%ほどの改善が見られたものの塩分を含むために「しみる」という声が多く、治療をやめてしまった人も見られました。そこで、アトピーの辛い症状を改善する、海洋深層水を利用したしみない入浴剤の開発を試みたのです。

海洋深層水は加熱すると成分が変化し、本来の効果が得られないとの学会報告をもとに、そのまま温泉成分で粉末に含浸する必要がありました。また、アトピ一肌は乾燥からひび割れを起こしていることが多く、肌のカサカサを改善するためにホホバオイルの量を多くしました。さらに、患部を掻き続けると黄色ブドウ菌が繁殖してかゆみが増すことから、抗菌作用の強いヒノキチオールを配合しました。

アトピ一肌はひび割れて乾燥を起こしているため、40度以上の熱い湯では乾燥を促進し、ますますかゆみが増進します。できた製品を試すうちに、38度程度のぬるめの湯で入浴することが重要であるとわかってきました。また湯の表面にあるホホバオイルの膜が肌の保湿に役立っため、湯上りに洗い流さないこと。入浴法+入浴剤で、カサつきやかゆみのないしっとりとした肌に改善できると自信を得ました。

夜布団に入るとかゆみが出て、掻きむしるため肌が浅黒くなっていた子どもさんが、5日目くらいからかゆみが収まり、落ち着いて寝られるようになりましたとの声もいただきました。

また、高知県下の3つの病院でも治験を行いました。

石鹸のこだわり

石鹸は、しっかりと泡立ててから肌に乗せると数分にわたって留まり、有効成分を肌に直接浸透させることができます。上質な石鹸素地に、肌によい成分をギュッと詰め込むことで、美肌に整える製品を作ることができます。

石鹸作りには、機械練り製法と枠練り製法があり、当社ではすべて枠練り製法を採用しています。機械練りは短時間で大量に量産することができますが、石鹸素地以外の成分を少量しか練り込むことができません。しかし、枠練りはじっくりと2ヵ月かけて乾燥させるため、石鹸素地以外の成分をたっぷりと配合することができます。

極限まで植物由来の生薬を配合した石鹸は、モチモチの泡を肌の上にのせるだけで殺菌・整肌できます。ニキビ肌はもちろんのこと、敏感肌のために開発された製品です。

私たちの長年の研究の中で、薬効成分の抽出にはアルカリ性の物質が有効に作用することがわかっています。石鹸はアルカリそのもの。生薬の成分をたっぷり含んだ、ほとんど黒に近い色の、ポリフェノールの塊のような石鹸ができました。